精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の小説家によせて」

「新時代の小説家によせて」(8)    天川貴之

新時代の小説家は、こうした神の大小説の原理を知り、その中で、同時に繰り広げられる所の幾つもの人生を知り、崇高なる神の精神の一部を体現した幾多の登場人物を知り、歴史の中において繰り広げられた天衣無縫なストーリー展開を知ること、すなわち、全世…

「新時代の小説家によせて」(7)    天川貴之

そのソクラテスの姿は、イエス・キリストの十字架の姿と非常に酷似したものを感じるが、どこが似ているのかと考えてみると、両者とも、神の意志というもの、神の意図されるストーリー、すなわち、自らの運命というものをよく知っておられ、それ故に、「我、…

「新時代の小説家によせて」(6)    天川貴之

これらの連綿たる崇高な大芸術が、決して偶然には、これ程の統一性をもって出来ないということは、我々が決して偶然に一つの大小説を書くことが出来ないという以上のことなのである。 このような人為を超えた大芸術は、時空を超えて、様々な所で描かれている…

「新時代の小説家によせて」(5)    天川貴之

大きな意味において、この世界を神の小説とみる見解は、ドイツの観念論哲学を大成されたヘーゲルの「歴史哲学」などにおける、「絶対精神の世界展開」という趣旨と一致する。 かかる観点から見れば、世界史とはまさしく神の書かれた小説そのものなのであり、…

「新時代の小説家によせて」(4)    天川貴之

この人間と世界という小説は、人間が創った小説とは異なり主人公自身が作者と同じ生命の一部であって、主体的なる思考力と自由創造力を持って生きていて、その過程で、時にはその創造力によって作者の意図とは離れたことをし、時には作者の意図に適ったこと…

「新時代の小説家によせて」(3)    天川貴之

私は、小説を読む度に、神は小説を書くようにして世界を創造されて、また、されつつあるのではないかと思うことがよくある。 我々が生きている世界とは、実は、小説の中の世界の如きものであって、この世界からは感じることの出来ない次元の世界で、神は我々…

「新時代の小説家によせて」(2)    天川貴之

もちろん、小説に登場してくる人物が偉人となるためには、それを表現した所の作者自身が偉人の精神を宿しておかねばならず、「ウェルテル」は、若き感性豊かな詩人ゲーテの偉大なる精神像であるし、「ファウスト」は、老いた永遠の求道者にして、救済を求め…

「新時代の小説家によせて」(1)    天川貴之

小説を書くということは、その中において、自己の内なる世界にある所の様々な個性、様々な思想、様々な可能性を、一つ一つ登場人物を通じて創造してゆくということである。 作者が物語を創るまでは、かかる人物はこの地上に存在しなかったのであるから、まさ…