『新時代の医学者によせて』(7) 天川貴之
新しき時代のための医学とは、大自然の神の中に生かされている人間ということを、深く高く認識して、大自然を貫く神の心、人間を貫く神の心、無限なる健康を宿せる心を、探究する所から始まってゆくのである。
大自然には、本来病はなかったのである。神は病を創らなかったのである。そして、大自然と共にある心、神と共にある心は、病を創らなかったのである。
大自然から離れ、不自然になった時に、いわば危険信号として病が現れ、神から離れた病める心が、現象の病を創り出しているだけなのである。
だから、今こそ、大自然の心への回帰、大自然の健康の力の源への回帰こそが医学に最も求められているのであり、偉大なる心の医学、大自然の心の医学者の出現こそが、この地上から、本当の意味で病を消し、健康のみの、本来の神の栄光の現れたる社会を創ってゆく道を切り拓いてゆくのである。
(おわり)