精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の政治家によせて」(3)  天川貴之

 

 精神の病は、本当は肉体の病よりも重いし、根源的である。かかる国家精神が病に瀕している時、国家の生命を救い、国家を新生させるものは果して何であろうか。

 かかる時に必要なのが、崇高なる理念の志を持つ哲人政治家であり、剛き理念の信念を持つ哲人指導者である。

 信念が信念として尊いのは、それが「かくある」現実の傾向性と妥協せず、あくまでも聖なる意志を貫徹し、長いビジョンの下に、悪しき現実の傾向性を改革してゆく力を有しているからである。

 信念と言うに足りるだけの志は、一体どこから湧いてくるのであろうか。それは、心の奥底にある大いなる愛からであり、大いなる慈悲からであり、大いなる仁からである。

 理念の志をもつことによって、哲人政治家は、真に自分を超え、自我を超え、限りなく崇高なる存在へと新生する。

 かかる聖なる信念を持つ哲人政治家の言葉には光が宿り、奇跡の力が宿る。かかる聖なる志をもつ哲人指導者の行いは崇高なる輝きを放ち、すべての国民の心の底に何か忘れ去ったなつかしくも熱い心情を湧きおこすことが出来るのである。

 かかる国家の精神は真に生きてくる。聖なる生命に目覚める。聖なる情熱、聖なる息吹に目覚める。

 そして、哲人政治家が無我になり、己を虚しくすればする程に、国民もまた無我になり、己を虚しくするようになる。

 そして、国家は一つの生命体として一致団結し、限りない理想と限りない愛国心と限りない勇気をもって、新しき生命、理念の生命に目覚めてゆくのである。

 

(つづく)

 

 

 

 

by 天川貴之