「新時代の詩人によせて」(4) 天川貴之
人間の本質に真・善・美という理念があるとするならば、まさしく詩人は、美の理念の旋律を直接把握することを使命としているのである。
本当は、この世には、到る所に美しい聖なる旋律が満ち満ちているのである。
しかし、誰もその旋律に気づかず、その旋律を味わうこともなく、時を過ごしているだけなのである。
現代の社会においても、本当は、到る所に美の聖霊達が天上の輪舞をして、我々を招いているのである。
しかし、いくら天使達が我々に天上の音楽を奏し、天上の華を降らせ、天上の夢をくり広げても、誰もそのことに気づかないだけなのである。
(つづく)
by 天川貴之
(JDR総合研究所・代表)