「新時代の小説家によせて」(8) 天川貴之
新時代の小説家は、こうした神の大小説の原理を知り、その中で、同時に繰り広げられる所の幾つもの人生を知り、崇高なる神の精神の一部を体現した幾多の登場人物を知り、歴史の中において繰り広げられた天衣無縫なストーリー展開を知ること、すなわち、全世界という小説を通して、神の御心そのものを知ることを永遠のテーマにしなければならない。
その上で、この世界を神が一つの大小説として創造されたように、神の創造力の一部を与えられた人間として、自分自身が観じとることが出来た神の御心のすべてを、あらゆる角度から、自らの小説の中で表現してゆかなくてはならない。
そこにこそ、あなたの内なる理念の中に照らし出され、映し出された神の光が、世を照らす一つの燈台として輝き出すのである。
(おわり)
by 天川貴之
(JDR総合研究所・代表)