精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の画家によせて」(6)     天川貴之

 

 故に、真に芸術的天才を磨き伸ばさんと志す方は、あらゆるものの中に、常に美を発見しようという努力をしつづけてゆかなくてはならない。

 特に、画家の方であれば、我々は、大自然という無数の神の絵画、そして、文化という無数の人間の絵画の中に囲まれて生きているのであるから、一瞬一瞬を、絵画的美の発見のために費やしてゆかねばならない。

 そして、自分自身の精神性がもっと広くなればなる程、もっと広い美しさを発見出来るのであり、自分自身の精神性がもっと高くなればなる程、もっと高い美しさを発見出来るのであり、自分自身の精神性がもっと深くなればなる程、もっと深い美しさを発見出来るのであると自分自身に言いきかせて、無限の美の世界へと飛翔していってほしい。

 新しき時代が望んでいる絵画とは、限りなく精神性の高い絵画である。何故なら、新時代は精神の時代であり、精神的価値がその絵画の価値を決定する時代だからである。美の奥には、永遠なる精神の美、絶対精神なる神の美があるのである。

 人間中心の時代、民主主義の時代になって以降、神の精神美を描いた作品がめっきり減ってきたが、人間の精神を深く深く突きつめてゆくと、内在せる理念に出会うのであり、かかる内在せる理念が要請し、描かんとするものもまた、神の崇高なる精神美なのである。 

 来たるべき絶対精神の時代を謳歌する画家の出現は、もう間近である。

 

 (おわり)

 

 

 

 

 

  by 天川貴之

(JDR総合研究所・代表)