精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の批評家によせて」(2)     天川貴之

 

 すなわち、言葉は、本来、すべてのすべてを創造する力を有しているのであり、霊的直観力が優れた古代人達は、このことを洞察しえたのである。

 我々人間も、神に似せて創られた神の子として、神より自由意志と自由創造力を与えられているが、まさしくこの創造力の源として、言葉の力が与えられたのである。

 人間は、言葉の力によって、善きものを創造することも、悪しきものを創造することも自由であり、実際に、批評においては、物事や人物の悪しき所を言葉にすることで悪しきものを創造し、逆に、善き所を言葉にすることで善きものを創造しているのである。

 言葉の効果ということを考えてみれば、その人の悪を訂正するために悪を暴いたという行為であったとしても、かえって、言葉の力によって悪を大きくしていることもあるので、よくよく注意しなければならない。

 そして、何よりも、他の中にある悪を発見して、悪を言葉にすること自体が、同時に、自分自身の中にも悪を創造している、という真実についても、念頭に置いておかなくてはならない。

 人間は、常々、自分自身が発した言葉そのものが自己の人格へと変化してゆくのであり、言葉の実現力は、まず何よりも、自分自身に対して効果を発揮するからである。

 だから、いつも他人の悪しき所を発見する習慣のある人は、自ずから他人の悪しき所を自らも身につけ、それに近づかんとしているのである。

 

 (つづく)

 

 

 

 

 

 

  by 天川貴之

(JDR総合研究所・代表)