2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
そのためには、自らの悪しき不調和な思いをふり返り、正してゆくという習慣を、常につけなくてはならないことはもちろんであるが、何よりも、偉大なる心情の持ち主に接し、学んでゆくことが大切である。 もちろん、様々な音楽家において、バッハの敬虔さ崇高…
リルケというドイツの詩人が、「若き詩人への手紙」の中で、詩を創るための最善の心得として、まず何よりも、自分自身に正直になり、自分自身のありのままの感情を詩にしてゆくことの大切さを訴えておられたが、音楽においても、自分自身の心に嘘をつかずに…
人間の感情というものを、よくよく分析してみると、それは、言葉で出来ているというよりも、旋律に近いものであることが分かる。 このような旋律を言葉に翻訳すれば叙情詩となり、音に翻訳すれば音楽になるものなのである。 こうして考えてみると、概して、…