精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の音楽家によせて」

「新時代の音楽家によせて」(7)    天川貴之

モーツァルトの音楽は、どれも一定の透明感と格調高い美しさを持っていて、どれを聴いても、それが彼特有のものであることが分かる。 彼は、一生を通じて、順境の時でも、逆境の時でも、また、人々に称賛される時でも、非難される時でも、病の時にも、失意の…

「新時代の音楽家によせて」(6)    天川貴之

心情の調べというものは、目に見えるものに表現されなければなかなか分からないものであるが故に、ともすれば我々はなおざりにしがちであるが、心情の調べ程、その人自身が何者であるかを如実に現し、その人の個性を雄弁に語るものはないのである。 外見とい…

「新時代の音楽家によせて」(5)    天川貴之

本来、音楽も、文学も、宗教も、哲学も、その根源においてコトバであるということは、例えば、ヘンデルやバッハが聖書をもとに作曲されていることを考えてみればよくわかる。 もしも、それらが本来的に一なる基盤を持たなければ、イエス・キリストの言動を音…

「新時代の音楽家によせて」(4)    天川貴之

そのためには、自らの悪しき不調和な思いをふり返り、正してゆくという習慣を、常につけなくてはならないことはもちろんであるが、何よりも、偉大なる心情の持ち主に接し、学んでゆくことが大切である。 もちろん、様々な音楽家において、バッハの敬虔さ崇高…

「新時代の音楽家によせて」(3)    天川貴之

リルケというドイツの詩人が、「若き詩人への手紙」の中で、詩を創るための最善の心得として、まず何よりも、自分自身に正直になり、自分自身のありのままの感情を詩にしてゆくことの大切さを訴えておられたが、音楽においても、自分自身の心に嘘をつかずに…

「新時代の音楽家によせて」(2)    天川貴之

人間の感情というものを、よくよく分析してみると、それは、言葉で出来ているというよりも、旋律に近いものであることが分かる。 このような旋律を言葉に翻訳すれば叙情詩となり、音に翻訳すれば音楽になるものなのである。 こうして考えてみると、概して、…

「新時代の音楽家によせて」(1)    天川貴之

音楽とは、決して単なる物理的なる音の響きではないのである。その元にあるものは、心の調べであり、心の旋律である。 心の中に響いている所の音楽的旋律が、形をとって様々な楽器の音色を通して現れたものが、我々の通常聴いている音楽なのである。 かつて…