精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『新時代の学生によせて』(5)  天川貴之

では、理念の智慧に目覚めるためには、いかにすればよいのであろうか。まず第一に、無知の自覚を持つことである。 この無知とは、知識の量における無知ではない。どんなに受験勉強を積み重ねてきたとしても、真なる智慧が身についているとは限らないのである…

『新時代の学生によせて』(4)  天川貴之

かつて、ストア哲学で述べられてきたことも、肉体的感覚的な欲求を戒め、精神的欲求、すなわち自己の内なる理性、良心の欲求に忠実に生きることの美徳と幸福であり、これは、近代では、ルソーやカント哲学においても、同様に美徳と幸福とされたものである。 …

『新時代の学生によせて』(3)  天川貴之

無常なるものは、無常であるが故に、長期に渡って何も育むことはない。 たとえ一時的な快楽を得ることが出来たとしても、後々に、それが何も素晴らしい果実を結ぶことなく、むしろ、本来の精神の奥にある理想の果実を蝕んでしまうことにもなるのであるならば…

『新時代の学生によせて』(2)  天川貴之

現代程、無常なる文化のあだ華が絢爛に咲き誇っている時代は、人類史の中でも希有なことである。人々が、これこそ文化であり、文明であると思っている思想や知識の中に、永遠なる香りを漂わしているものはごくまれになっている。 学生時代においては、社会に…

『新時代の学生によせて』(1)  天川貴之

かつて、パスカルは、「人間は考える葦である」と、その特徴と本質を定義されたが、人間の人間たる所以は、智慧にあるといっても過言ではない。 従って、良き智慧をもてば良き人間となり、悪しき智慧をもてば悪しき人間となるともいえるのである。 現代は非…

『新時代の哲学者によせて』(4)  天川貴之

人々よ、真なる哲学者を目指す志と勇気をもて。哲学者とは、いつの時代にも、いつの地域にも必要なのである。 現象的な情報や知識のみが氾濫する現代において、真実なる知性の大切さ、理念の大切さが忘れられている。 現象的に有用的実用的な知識のみを求め…

『新時代の哲学者によせて』(3)  天川貴之

あなたは、内なる理念を真なる自己の拠り所として生きてゆくことだ。一刻一刻を理念の光で照らしながら歩んでゆくことだ。 真なる哲学者というものは、本当はいつの時代でも一握りである。けれども、だからこそ、その大きな使命を自覚しなければならない。 …

『新時代の哲学者によせて』(2)  天川貴之

故に、私は、現代に生きる哲学者に対して、また、未来を創っていかんとしている哲学者に対して、はっきりと断言しておきたい。現象に執われず、知識に執われず、何よりも「理念」につけと。「理念」を求めつづけることを生きる価値とせよと。 理念こそ、究極…

『新時代の哲学者によせて』(1)  天川貴之

哲学者とは、考える人であり、思考し思索しつづける人のことである。それは、知識を学ぶ者でも、哲学者や哲学思想を研究する人のことでもない。 故に、真に哲学者として生きんとする人は、何よりもまず、自己の内なる眼を開き、他人の眼を通してでも古の偉人…