精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の法思想家によせて」

『新時代の法思想家によせて』(6)   天川貴之

同じくプラトンは、「哲人王」と並んで、「立法者」という理念を理想国家の中心理念に置いて大切にしておられるが、立法者というものもまた、理念を、普遍なる自然法を認識しうる哲人のことなのである。 このような優れた立法者が、理念を反映させた優れた法…

『新時代の法思想家によせて』(5)   天川貴之

かつて、プラトンが理想とされた法律のあるべき姿もまた、理念を体現した法律なのであり、かかる法律の下に生きる人々が、徳性が豊かになり、向上し、発展してゆくような法なのである。 すなわち、我々の人格の尊厳が、自分自身の定めた格率に主体的に従うこ…

『新時代の法思想家によせて』(4)   天川貴之

自然法の価値的側面、規範的側面に思いを馳せてゆく時には、カントの主張された法と道徳の峻別ということについても検討しておく必要があると思われる。 カントは、確かに、すべての人間の内にある普遍の道徳律、普遍の価値を認められたし、「汝の意思の格率…

『新時代の法思想家によせて』(3)   天川貴之

本来の一なる自然法とは、その中に、人間の内に考えられる所の無限の無数なる最高の価値をすべて含み、それらを統一包含しているものである。 それは、例えていえば、最高の愛そのものであると同時に、最高の智慧そのものであり、最高の自由そのものであると…

『新時代の法思想家によせて』(2)   天川貴之

自然法を否定する方々の価値相対主義の考え方にしても、価値が多様な形で顕れ、それがお互いに対立し合い、矛盾し合っているように見えるのは、あくまでも人間の認識力の側にこそ限界があるからであって、それは一なる自然法の側に限界があるのではない。 群…

『新時代の法思想家によせて』(1)   天川貴之

真なる法とは、本来、自然法のことであり、この自然法の源は、神の法にあるのである。何故なら、普遍なる法とは、人為を超えて、人間によって発見される以前より、そもそも、人間が創造される以前より存在するものだからである。 特に、近代の後半から現代に…