精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の批評家によせて」(6)    天川貴之

 

 そもそも、真・善・美とは、内なる理念の輝きであり、自らの輝きで照らしみなければ、外なる真・善・美の輝きも見えず、たとえどんなに立派な人物であっても、またどんなに立派な芸術作品であっても、それを批評する人の心に、それを観ずるだけの光がなければ、その人格の崇高さや、その作品の美の本質は決して姿を現さないのである。

 それに反して、優れた人物であっても、また芸術作品であっても、その欠点に関しては、それを観る者の中に理念の光がなくとも見えるものであり、むしろ、同じような欠点があればある程に、よく見えるものなのである。

 だから、どんなに上手にどんなに数多くの欠点を探せたとしても、そのようなことは、本来、その批評家の価値を高めることには全くならないのであり、どれだけ偉大な人物の良き所を発見し、偉大なる芸術作品の良き所を発見し観じえたかということこそが、その批評家の崇高なる価値を実証するものなのである。

 こうした真・善・美の光の眼をもった批評家、そして、真・善・美の言葉の力を最大限に発揮して、自己も、他者も、社会全体も、国家全体も押し上げてゆくような光明批評家の出現こそが、今の時代風潮を善転させてゆき、新たなるジャパニーズドリームを実現させてゆく力の源なのである。

 数多くの真・善・美に仕える天才達の芽を最大限に伸ばし、育んでゆくのは、同じく真・善・美の言葉に仕える光明批評家達の活躍なのである。 

 

(おわり)

 

 

 

 

 

 

  by 天川貴之

(JDR総合研究所・代表)

「新時代の批評家によせて」(5)    天川貴之

 

 これより、新時代が求める批評家像、マスコミ像というものは、言葉の力によって良きものを創造してゆくものである。

 言葉が本来、無から有を創造する力を持ったものであるならば、この言葉の力によって、次から次へとより真なるものを創造し、より善なるものを創造し、より美なるものを創造してゆかなければならないのである。

 そもそも我々に何故言論の自由があるのかという問いは、根源的には、神が何故我々に自由を与えられたのかという問いと同じ意味を持つ。

 もしも、我々に自由がなく、言葉による創造力を与えられなかったとしたならば、必然的に、神の望まれる通り、我々人間は、真・善・美しかなすことが出来なかったであろう。

 しかし、神は、人間に、あえて、真・善・美へと向かう本来的な性向、すなわち内なる理念、良心とともに、尊い自由を与えられたのである。

 本来、自由に善を創造することも出来れば、悪を創造することも出来る中において、あえて、自主的に善へと向かい、善を主体的に創造する悦びを得てほしいと願われたのである。

 ならば、この自由の最たる言葉の自由においても、我々は、自由に安住するのみならず、主体的に善へと向かい、善をこそ創造してゆかなければならない。

 そこに、人間としての最高の尊厳が生まれ、批評家、マスコミとしての最高の尊厳が生まれ、価値が生まれてゆくのである。

 

 (つづく)

 

 

 

 

 

 

  by 天川貴之

(JDR総合研究所・代表)

 

 

 

「新時代の批評家によせて」(4)     天川貴之

 

 かのデール=カーネギーという、アメリカの人間関係の大家は、人間関係の最高の秘訣、人を動かす最高の秘訣を、他人の欠点を責めず、長所を誉めてゆくことにあると述べられているのであり、例えば、家庭生活においても、夫婦の関係が最も悪くなる理由として、お互いの欠点を探しあうことを挙げておられるのである。

 このことを考えてみても、それは個人の家庭のみならず、社会や国家の言葉を発する代表者でもある多くの批評家やマスコミが欠点を探す言論ばかりをしていれば、社会全体、国家全体が不調和になり乱れてゆくことは当然である。

 その反対に、新しき光明批評家、光明マスコミが良い所を発見することにその言葉を使われたならば、その分、社会全体、国家全体が調和に満たされ、発展してゆくのは間違いないのである。

 また、言葉というものは、繁栄を創り出すことも、貧窮を創り出すことも自由自在なのであり、不況の原因をマスコミによるバブルたたきに求める見解は、まさしくこのような言葉の実現力のことをいっているのである。

 特に、欠点探しをする言葉は貧窮を創り出す最たるものであり、祝福する言葉は豊かさを創り出す最たるものであるから、積極的にもっと祝福の言葉を使い、さらには、豊かさをもたらす言葉である希望の言葉、明るい言葉、肯定的な言葉などを数多く使ってゆけば、確実にマスコミの言葉の力によって好況を創出してゆけるものなのである。

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

  by 天川貴之

(JDR総合研究所・代表)