精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

『新時代の政治思想家によせて』(5)  天川貴之

 

 そもそも謙虚さというものは、神と人間との差を知ることから生まれてくるものであり、どのような知性優れたる方であっても、神の前では無知であり、その無知を知ることから信仰心が生まれるのである。自分自身では充分に理性認識が可能ではないからこそ、信じ仰ぐ態度が生まれるのである。

 従って、人間は、本来、信仰心と自己の内なる理性によって神の理法、神の意図を知り、これに則って、また、これを顕現するべく生きてゆくべき存在であり、それはまた、我々人間の生き方を決定する政治思想においても、本来、信仰と理性は必要不可欠なのである。

 真なる理性とは、本来、神を認識することを、光を認識することを使命とするものであって、神を否定する理性というものは、それは理性の堕落である。

  そして、内なる理性を磨きつつ、神へと目差して、すべての人々が協力しあって、主体的に政治を運営してゆく所に、本当の天の御心に適った理想世界が生まれてゆくのであり、理性の限界を知る謙虚さと、無知の知を知る信仰心をもって、最も崇高にして、あらゆる尊厳とあらゆる価値の源である天意を国家の中心に据えて政治を行ってゆく時、そこに、神と神の子人間、神の理法と神の子人間の内なる理法との一体化した、最高の自由、最高の幸福、最高の栄光に満ち満ちた光ある国家が誕生するのである。

 新しき時代が求めているもの、それは光である。精神の太陽である。一人一人の心の内にある永遠の光、大調和なる太陽を顕現させ、国家に永遠の光を顕現させ、大調和の太陽を昇らせる時、そこに、真なる日本の理念、日本の実相、日本の理想そのものの姿が顕現するものと固く信ずる。

 これを、新時代の太陽の国、太陽の如き円満なる無限の愛と、慈悲と、智慧と、希望に満ち満ちた国への心よりのエールとし、このような国家建設の理想を抱く新時代の政治思想家の出現を、あの日の出を待つような心で期待する。

 

 (おわり)