精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の宗教家によせて」(1)  天川貴之

 

 神を信ずること、すなわち、信仰心こそが宗教の核心である。信ずる心なくして宗教は成り立たない。

 しかし、信仰といっても、その形態や、その対象には様々なものがある。

 現代においても、また、人類史を貫く永い歴史の中にも、その時代その地域における様々な信仰がありえたことは事実である。

 人間というものを、知性や理性に基づいて定義する考え方もあるであろうが、神性による信仰心に基づいて定義する考え方も、より核心的であるように思う。

 信じ仰ぎみるという精神態度は、崇高なるものを知ることによって生まれる。謙虚さや、敬虔さというものも、自己を超えた、はるかに偉大なるものを知ることによって生まれる。

 自分自身よりも偉大なる存在者、偉大なる精神を自覚出来るということは、自分自身の内に、現在の自分を超えた、はるかに偉大なる精神があるという可能性が自覚出来るということでもある。

 自己の内なる無限性の自覚こそが、外なる無限性の自覚を生ぜしめているのである。

 まさしく、その偉大さには果てがない。少なくともそのことは直観出来る。あの大宇宙を見上げて無限を感ずる以上に、心の内なる世界には、無限の可能性がある。

 何とこの信仰というものは、人類を、より崇高に、ロマンに満ちたるものに解放することであろうか。

 ちっぽけな肉体に宿る一人の人間が、何故に、かくも無限なるものへと飛翔してゆけるのであろうか。

 無限の自己の広がりは、その人の本来の自己の大きさを示している。信仰というものによって、人間は無限なる自己を得ることが出来るのである。

 

(つづく)

 

By  天川貴之