精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代のモラリストによせて」

「新時代のモラリストによせて」(5)

この良心を探究してゆく道は、内奥において理念に到達し、その究極において、すべての理念を統一する神に到達する道である。 かかる神と合一することがモラルの極致であるといえるが、これは、かつてプロティノスが、神秘的直感によってすべての理念を統一す…

「新時代のモラリストによせて」(4)

では、自己のモラルの格率というものはいかに築いてゆけばよいのであろうか。 まずは、良心という自己の理性の道徳的側面に常に忠実であろうとすることである。良心とは、万人に親しい声であり、万人が本来有している声である。 良心なき人間というもの、善…

「新時代のモラリストによせて」(3)

現代という時代の端境期には、そして、最高の文化的興隆期には、必ずや、優れたモラリスト達が出現してくるはずであるし、また、その出現を待ち望む風潮を創ってゆかなくてはならない。 かつての古代中国において、孔子や、老子や、墨子等を輩出したように、…

「新時代のモラリストによせて」(2)

そもそも、諸学の学である哲学には、真、善、美という三つの探究分野があるのであり、真とは、主に「法則・実在とは何か」の探究であり、善とは、主に「いかに生きるべきか」の探究であるといえよう。 すべての学問は、根底にこれらの哲学的課題を有している…

「新時代のモラリストによせて」(1)

理念には、真、善、美など多様なる側面があるといえるが、その中の善を探究し、実践してゆくことこそ、モラリストの使命である。 しかも、これは、モラリストという特定の人々の課題ではなく、善なる本性を持つ人間としての、万人の課題であるといえよう。 …