「新時代の歴史家によせて」
普遍なる真理そのものが各自の精神の内奥に秘められているのであって、それは、本来、全歴史の意識、絶対精神そのものと同一である。そして、この普遍なる真理を顕現して、真理の光をもって、歴史の中に真理の光を照らしてみる時に、そこに真理が顕れてみえ…
さらに、現在として時間、自分という空間に対する執われを限りなく空しくしてゆき、過去のすべての人物、すべての事物に対する一体感を限りなく深めていった時に、我々は、全歴史を自己自身として感じとれるようになるのである。 自分自身という主観を超え、…
歴史は、その存在そのものによって我々に自己反省を促すものでもある。また、歴史は、時間と空間という自己限定を外すことで、我々を、無限なる世界へと飛翔させてくださるものである。 我々が、三次元の世界に存在しながら、同時に三次元を超えた意識を持っ…
ならば、我々も、神の善かれと思われたその中に、神が何をもってそれを善しとされたのかということを観じてゆかなくてはならない。 一見、圧倒的な悪とみえるようなものであっても、それをあらしめておられる神の意志を考えた時に、もっと視線を広げ、もっと…
歴史とは、神によって創られ、神によって育まれてゆくものである。確かに、一つ一つの事件をとってみれば、不合理なものもあり、不条理なものもあるかもしれないが、全体として、大きな流れとして人類史を眺めてみた時に、そこに、偉大なる意志、聖なる光を…