精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

『新時代の歴史家によせて』(3)   天川貴之

 

 歴史は、その存在そのものによって我々に自己反省を促すものでもある。また、歴史は、時間と空間という自己限定を外すことで、我々を、無限なる世界へと飛翔させてくださるものである。

 我々が、三次元の世界に存在しながら、同時に三次元を超えた意識を持っているということは、我々が、意識を過去にふり向け、また未来にふり向けられるということが証している。

 真に意識のない存在は、過去を知ることも、未来を知ることもなく、ただ現在の連続の中にのみ生きているはずであるが、現在の中に生きながら無常を感じたりすること自体が、我々が、我々の時空を超えた意識を自己認識しているからに他ならない。

 意識のない存在にとっては常に現在しかないのであるから、無常なるものを無常なるものとさえ認識出来ないのである。

 故に、歴史を通して、意識の枠を広げることは、人間にとって、最も本質的なる行為であるといえるのであり、我々が過去に精神を遊ばせる時、我々の精神は、既に過去の住人として、過去の事件、過去の人物と同じ時空に存在しているといえるのである。

 

(つづく)