精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の学生によせて」

『新時代の学生によせて』(7)  天川貴之

以上、学生によせて、智慧に目覚めるための方法について述べてきたが、学問の場とは、本来、学生が真なる智慧に目覚めるための場であり、そこで、たとえいかに多量の知識を身につけたとしても、自己の精神的知性が目覚めてゆかなくては、大学は、本来の意義…

『新時代の学生によせて』(6)  天川貴之

そして、同時に、自己独自の見方、人生観、世界観というものも育んでゆかなくてはならない。それは、自己の本源的なる個性の理念、個性の真理へと目覚めてゆく旅である。 自己の主体性を放棄するということは、自己に本来与えられた天命である個性や、自由や…

『新時代の学生によせて』(5)  天川貴之

では、理念の智慧に目覚めるためには、いかにすればよいのであろうか。まず第一に、無知の自覚を持つことである。 この無知とは、知識の量における無知ではない。どんなに受験勉強を積み重ねてきたとしても、真なる智慧が身についているとは限らないのである…

『新時代の学生によせて』(4)  天川貴之

かつて、ストア哲学で述べられてきたことも、肉体的感覚的な欲求を戒め、精神的欲求、すなわち自己の内なる理性、良心の欲求に忠実に生きることの美徳と幸福であり、これは、近代では、ルソーやカント哲学においても、同様に美徳と幸福とされたものである。 …

『新時代の学生によせて』(3)  天川貴之

無常なるものは、無常であるが故に、長期に渡って何も育むことはない。 たとえ一時的な快楽を得ることが出来たとしても、後々に、それが何も素晴らしい果実を結ぶことなく、むしろ、本来の精神の奥にある理想の果実を蝕んでしまうことにもなるのであるならば…

『新時代の学生によせて』(2)  天川貴之

現代程、無常なる文化のあだ華が絢爛に咲き誇っている時代は、人類史の中でも希有なことである。人々が、これこそ文化であり、文明であると思っている思想や知識の中に、永遠なる香りを漂わしているものはごくまれになっている。 学生時代においては、社会に…

『新時代の学生によせて』(1)  天川貴之

かつて、パスカルは、「人間は考える葦である」と、その特徴と本質を定義されたが、人間の人間たる所以は、智慧にあるといっても過言ではない。 従って、良き智慧をもてば良き人間となり、悪しき智慧をもてば悪しき人間となるともいえるのである。 現代は非…