『新時代の医学者によせて』(4) 天川貴之
第五に、怒りの念い、裁きの念い、恨みや憎しみの念いである。
こうした念いを抱きつづけていると、他者を害しているだけではなく、それ以上に、自分自身の心と体を害していることになるのである。
こうした念いを抱きつづけていると、医学的な臨床実験の結果からも、白血球などの免疫機能が低下することがよく知られている。
怒りの念いは破壊のエネルギー想念であり、結局のところ、自分自身を破壊してしまうことにつながるのである。
こういう方は、徹底的なる愛の心をもつことが大切である。それは相手のためである以上に、何よりも自分自身のためである。
愛の念いは創造のエネルギー想念であり、生かす力、育む力の源である。
故に、愛の念いを抱きつづけることによって、他者に愛の念いを投げかけると同時に、自分自身の体の細胞一つ一つに、また、肉体一つ一つに愛の念いを投げかけることにより、新しい細胞をつくり、活性化させることになるのである。
愛の念いは、人間の自然治癒力と同質のものであるから、自ずから、それを活性化させ、増幅させることができるのである。
しかし、その反対の怒りの念いは、自然治癒力と相克する性質のものであるから、こうした内在せる無限の智慧、無限の愛、無限のエネルギー、無限の生命の力をふさぎとめてしまうのである。
本来ならば治る病気を、治さず維持させたり、悪化させたりしているのは、他ならぬ自分自身であることも多いのである。
その反対に、自分自身の念いをコントロールすることによって、より一層、内在せる治癒力を活性化させて、本来治らない病気を治してしまうこともできるのである。
(つづく)