「新時代のビジネスマンによせて」(6)
そして、第二には、ビジネスの場において、常に人々が必要としている愛、人々が欲している愛を考えつづけ、それを自己の仕事を通して与えてゆくことに専念してゆくことである。
深い、広い愛を動機として、人々のニーズを思い巡らしていれば、自然に、人々が真に求めているものが観えてくるものなのである。
まさしく、純粋な愛こそが、他者に対する深く正確な洞察力をもたらすのである。
こうした愛を実践する中で、何が得られるからという幸福ではなく、愛そのものの中に真なる幸福があるのであるということが分かってくる。
その時、その方は、既に真実なる成功と幸福を手に入れて働いておられるのである。
外に現れるその後の地上的なる成功や幸福は、成功そのものでも、幸福そのものでもなく、その影にすぎないのである。
(つづく)