精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の発明家によせて」(4)

 

 では、無限へと挑戦してゆく発明家にとって、どうしても必要な精神態度とはいかなるものであろうか。

 それは徹底的な積極性である。かの発明王エジソンの驚異的な仕事を支えたのも、彼の才能そのものに加えて、その精神態度に拠る所が大きいのである。

 彼は、一つの発明をするために、何万回以上の失敗を重ねたが、その失敗を失敗として少しも落胆することなく、一つ失敗するごとに、これでは成功出来ないことが分かったと、これを成功の種として、むしろ悦んだのである。

 ただ単に不撓不屈の意志を有しているだけではなく、失敗を成功の種へと考えてしまう光明的な思考の中にこそ、彼の成功の鍵は潜んでいたのである。

 だからエジソンは、一つの成功のために為してきた、一見失敗とみえる何万回の実験の間中、常に成功という希望の灯を掲げて歩きつづけたのであり、このような希望の念いこそが、「類は類を寄ぶの原則」どおり、希望のインスピレーション、希望のアイデア、希望を実現する協力者、そして、希望の結果を招いたといえるのである。

 さらに、もう一つ、どうしても発明家にとって大切な精神態度がある。それが、常々、人々のためには何が必要であるか、世の中のためには何が必要であるのかを考えつづけるという愛の精神である。

 大いなる愛こそが、発明の原動力なのであり、無限に与えんとする心を常々持ちつづけていると、人類に対して無限に与えんとする神の愛の心に通じて、自ずから、無限なる神の智慧が与えられるのである。

 まさしく、創造の自由、発明の自由とは、多くの人々を愛する自由、多くの人々を様々な文明・文化の恩恵によって愛する自由であり、主体的な創造によって、無限なる愛の可能性を具体化し、実現させてゆくことこそ、発明家の使命なのである。

 このような大いなる愛に目覚め、新時代への希望に目覚めたる発明家が今こそ求められている。

 

(つづく)