精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の政治家によせて」(2)  天川貴之

 

 現象はすべて精神の影であるから、現象的な政策によって、小手先で国家を変えようと思っていくら努力した所で徒労に終わることであろう。一つの現象が改善されたとしても、また別の悪しき現象が出てくるにちがいない。

 現象を真に改善しようと思ったら、現象を現象としてあらしめている根本のもの、すなわち、国家の精神、国家の理念そのものを変えてゆかなくてはならないのである。

 政治を真によくしようと思えば、政治制度を技術的にいくら変えたとしても、根本的には変わらない。

 まず何よりも、政治家の精神そのものを変えてゆかなくてはならないのである。政治家の根本的なる精神が変わってゆけば、影が沿うが如く、自ずから政治的現象は善転してゆかざるをえないのである。

 政治の腐敗は、決して政治制度の腐敗ではないのである。確かに、多少はそういう要素もあろうが、その根本は政治家の精神の腐敗なのであり、国家の精神の腐敗なのである。

 国家の精神が腐敗し、病んでいる時、病人が充分な仕事が出来ないが如く、国政も充分に出来ず、世界における充分な使命を全うすることが出来なくなる。

 国家の精神が病んでいる時、独り政治家だけが病んでいるのではなく、国民の一人一人も病んでいるといえるのである。

 

(つづく)

 

 

 

 by 天川貴之