精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の小説家によせて」(2)    天川貴之

 

 もちろん、小説に登場してくる人物が偉人となるためには、それを表現した所の作者自身が偉人の精神を宿しておかねばならず、「ウェルテル」は、若き感性豊かな詩人ゲーテの偉大なる精神像であるし、「ファウスト」は、老いた永遠の求道者にして、救済を求めた、宗教性豊かな哲人ゲーテの偉大なる精神像であるのである。

 このように、よくよく作品の登場人物を探究してみると、それが、作者の内的人格そのものであり、そのストーリーは、作者の人生観と人生そのものであり、実は、それが、小説という形を借りての「告白」であり、「自伝」であることがわかる。

 さて、このように、小説とは偉大なる創造行為であるが、我々は、人間の小説創造のプロセスを基にして類推することによって、神の人間創造、神の世界創造という究極のテーマを探究することも出来るのではないだろうか。

 

 (つづく)

 

 

 

  

 

 

  by 天川貴之

(JDR総合研究所・代表)