精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の小説家によせて」(4)    天川貴之

 

 この人間と世界という小説は、人間が創った小説とは異なり主人公自身が作者と同じ生命の一部であって、主体的なる思考力と自由創造力を持って生きていて、その過程で、時にはその創造力によって作者の意図とは離れたことをし、時には作者の意図に適ったことをしつつも、しかしながら、トータルで見れば、大きなストーリー展開としては、作者の意図通りに流れてゆくものなのであろう。

 そして、時折、登場人物そのものが作者である神を認識し、思考し、直観することが許されているのである。

 それは、作者と創造人物とが、本来同一の生命であるからこそ、神の子の生命が神の生命を知ることが出来るといえるのであり、人間が創った小説のように、登場人物と作者が同じレベルの生命でなければ、作者は登場人物を知ることが出来ても、登場人物の方は、作者を知ることは永遠に出来ないのである。

 このような小説を通しての類推は、我々人類が神を自己の内に認識することが出来るという点において、すなわち、神と人間との、作者と登場人物との相互作用が可能であるという点において、我々人間が神の子であり、神の生命の顕われであるという事実を教えて下さるのである。

 

(つづく)

 

 

 

 

  by 天川貴之

(JDR総合研究所・代表)