精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

『新時代の哲学者によせて』(4)  天川貴之

 

 人々よ、真なる哲学者を目指す志と勇気をもて。哲学者とは、いつの時代にも、いつの地域にも必要なのである。

 現象的な情報や知識のみが氾濫する現代において、真実なる知性の大切さ、理念の大切さが忘れられている。

 現象的に有用的実用的な知識のみを求めて、真の意味で魂にとって有用であり、人間精神にとって、世界精神にとって、最も「実用的」である哲学の大切さが、遠い時代の遺物と思われている。

  しかし、真実は、いつの時代、どこの地域でも変わらない。

 人間の本質は、心であり、精神であり、世界の本質も、心であり、精神であり、両者共に理念そのものであるという永遠の真実に基づく限り、最も大切なことは、理念を知ることであり、最も時代が望んでいるものは、本当の哲人、新時代の哲学者であるのだ。

  哲学者よ、我が国に固有の哲学者よ、今の時代に固有の哲学者よ、世界の運命、人類の運命を担う哲学者よ、すべての人の内に、使命ある人の内に眠れる哲学者よ、時代はその方向性を求めて、あなた方が目覚めることを望み、待っているのである。

 世紀末の酔いを覚まして、新時代の精神が目覚め、現象の寝床から立ち上がり、理念の世界へと飛翔してゆくことを期待しているのである。

  哲人が哲人として自己の使命に目覚める時、世界は新たなる理念の光に照らし出される。我々の向かうべき未来の世界、未来の人間が、そこに現れるのである。

  限りない未来への希望をこめて、私は、現代に生きる眠れる多くの哲学者の卵たちに呼びかけたいのである。あなたの父は永遠であり、あなたの母は無限であるということを。

 あなたの生命は真理そのもの、理念そのものであり、あなたが真に生ききるということは、真理のために生き、理念のために生きることであるということを。

  すべての「真理のために生命を捧げる」という使命をもつ未来の哲学者たちに、私は、熱い熱いエールを送る。

 

 (おわり)