精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の心理学者によせて」(3)   天川貴之

 

 さらに、心の神秘について、新しき心理学への提言を述べておくと、現代の心理学では幼児体験のみを重視する傾向があるが、仏教でいう所のカルマの思想の如く、本来、人間を無意識に突き動かしているものは、過去世の経験であったり、さらには、霊界の経験であったりするものが多いのである。

 これは、エドガー・ケイシーのリーディングでも明らかにされているように、例えば、水に対して恐怖心をもつ人は、前世において水に溺れて亡くなった経験があったり、幼い頃から天才的な音楽的才能を発揮する人は、前世において相当の音楽修行を積んでいることがあるのである。

 心の表面意識と潜在意識を分ける間に、「想念帯」という心のレコードがあり、ここには、過去世の記憶がすべて記録されており、これが心の傾向性となって、人間の活動を背後から動かしているのである。

 さらには、無意識の世界においては、時間空間を超えているので、予知のようなことも可能となってくるし、ユング自身も体験し、自ら解釈されているように、無数の人々の心が時空を超えてつながっているので、その心を感じとることによって、今後いかなる世界が実現してくるかということを予知することも可能なのである。

 例えば、第一次世界大戦の前には、数多くの人々が、血の海の夢や戦いの夢を訴えたという現象が報告されているが、これなどは、無意識の予知の働きの例なのである。

 

 (つづく)