精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代のビジネスマンによせて」(1)

 
 現代を生きるビジネスマンの多くは、成功を求め望んでおられるであろうが、新時代を生きんとするビジネスマンは、その中より、何が本物の成功であるかを選び出してゆかなくてはならないのである。

 世にある数多くの成功理論や、成功者達の理想とする成功にも、実は、本物の成功と偽物の成功があり、真実なる繁栄と偽りの虚栄があるのである。

 では、本物の成功とはいかなる成功をいうのであろうか。その肝心な所は、動機にある。

 物事は何でも、動機が結果として結実するものである。結果は目に見えることが多いが、動機は目に見えないことが多いであろう。

 しかし、実は、この目に見えない部分にこそ、真実なる成功をもたらす決定要因があるといえるし、真実なる成功を育む無限の余地があるといえるのである。

 一見、同じような結果を成功として生んでいるようにみえても、その成功の実質には、動機次第によって、無限の開きが生じてゆくものなのである。

 京セラの稲盛和夫氏は、常にいかなる事業を始めるにあたっても、「動機善なりや、私心なかりしか」と自らの良心に問うておられるそうであるが、これは、本当の成功とはいかなるものであるかを真実実感しておられるが故に、自然にそうせざるを得られなかったのであろうと思う。

 動機の善とは、単なる企業モラルによって自制されるべきものというよりも、大自然の成功法則が常に要請するものなのである。

 

(つづく)