「新時代のビジネスマンによせて」(4)
愛を最も与えた者が最も愛を与えられ、最も成功を与えられるというのが、ビジネスのみならず、すべての世界を貫く徹則である。
しかし、ビジネスマンの多くの方は、与えられんとして与えられず、それによって、本来無用な苦しみをつくっておられるのである。
仕事をすることとは、本来、愛を実践することであり、それ故に、純粋な愛を実践していれば、理念の悦びを常に満喫しながら、自ずから、成功が与えられるようになっているのである。
それを、己が金銭や名誉のために仕事をしているのであると考えて仕事をしてゆくから、その愛が不純となり、そのような結果主義が故の執着をつくって苦しみ、人々からも疎まれるようになってしまうのである。
仕事に悦びを見出すことが充分に出来ず、倦怠の中に時間を過ごしておられるビジネスマンの方がおられたとしたら、それは、未だ自己の内なる愛、内なる理念に目覚めておられないだけであるのである。
「三界は唯心の所現」であるから、内なる理念に目覚めれば、仕事を理念化してゆくことが出来るのであり、仕事を永遠なる悦びの源としてゆくことが可能となるのである。
人間とは、本来、内なる理念に目覚めて初めて、本当に幸福になる本性を有しているのであり、仕事を通して内なる愛に目覚めてゆけば、自分の仕事環境が一変し、そこにそのまま、幸福の世界を築いてゆくことが出来るのである。
(つづく)