精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

「新時代の経営者によせて」(7)

 

 さらに、あなたが真に理念の眼を開いてこられたならば、時代のニーズ、人々の内なるニーズが、自然に観えてこられるはずである。何故なら、すべての人々は、理念において、一つにつながっているからである。

 人々のニーズといっても、現代の数多くの経営者の方々が発見しておられるニーズは、ともすれば人々を堕落させるニーズであることも多い。そのような方々には、かかるニーズを発見する自己の精神の堕落があるのであろう。

 しかし、人々を堕落せしめ、自己を堕落させることをもっては、決して、究極的に成功することも、繁栄することも出来ないのである。何故なら、それは、理念の本性に反することだからである。

 理念の本性に反することは、必ずや、一〇〇%、反作用を受けることになる。それは、良心の呵責として、また、それが地上に現実化した挫切として、必ず、はねかえってくるものなのである。

 故に、理念に目覚めた経営者は、人々の内にある所の理念のニーズ、潜在せる理念のシーズをこそ発見し、喚起してゆかなければならない。いや、これは、真に理念に目覚め、人々に対する愛の関心を持てば、必ずや、自然に手にとるように分かってくるものなのである。

 真に自己の理念に目覚め、他者の理念に目覚め、経営の理念に目覚めたる者こそ、真実なる経営の王者であり、経営の王道を歩む者であるのである。

 王道は、それが王道であるが故に、永遠なる幸福の道であり、永遠なる成功の道であり、永遠なる発展繁栄の道である。かかる哲人経営者こそが経済界に輝く星であり、永遠なるジャパニーズドリームを築くに欠くことの出来ない英雄である。

 

 (おわり)