精神的ジャパニーズドリーム~理念の革命~

   新時代の日本のあらゆる分野において、「精神的ジャパニーズドリーム」を起こしてゆくための根本理念を提示します。

2021-01-01から1年間の記事一覧

「新時代の映画監督によせて」(4)   天川貴之

人生とは、いわば神との対話の連続である。神の応えは、常に運命という形で自分自身に降りかかってくるのである。 かつて老子が、「天網恢恢、疎にして失わず」と云われたことの真意は、まさしく、この神の業の法則について云われていたのである。 どんなに…

「新時代の映画監督によせて」(3)   天川貴之

近代において最大の戯曲家であるシェークスピアもまた、その悲劇を書かれる時に運命に翻弄される人間をテーマにされたが、ソフォクレスやシェークスピアを最高の戯曲作家たらしめているのは、技術的なものではなくて、その奥にある人生と人間、そして、それ…

「新時代の映画監督によせて」(2)   天川貴之

それでは、一人一人の人生はその人自身の芸術であって、少なくとも神の芸術とはいえないではないかとも思えるが、よくよく一人一人の人生を眺めてみると、神の法則の中で、自らの発してきた言葉と思念が、人と時と場所を違えて、自分自身に向かって、限りな…

「新時代の映画監督によせて」(1)   天川貴之

人生というものは、それを観ずる者の内なる理念の掘り下げ方によって無限の輝きを放つ可能性を秘めている。 一見、平凡に見えた人生であっても、真に天才的な理念の眼をもって観じた時に、それは大いなる神の芸術に満ちあふれた一生であったことがわかるので…

「新時代の詩人によせて」(5)   天川貴之

だから、私は、あえて心貧しきあわれなる現代の人々のために、真なる詩人達が数多く出現することを望むのである。 複雑な現代社会においても、その心に屈託なく、素朴で、清らかで、美しい感情に満たされている詩人の出現を待ち望むのである。 かかる詩人は…

 「新時代の詩人によせて」(4)   天川貴之

人間の本質に真・善・美という理念があるとするならば、まさしく詩人は、美の理念の旋律を直接把握することを使命としているのである。 本当は、この世には、到る所に美しい聖なる旋律が満ち満ちているのである。 しかし、誰もその旋律に気づかず、その旋律…

「新時代の詩人によせて」(3)   天川貴之

この日本という国は、古来より「美し国」と呼ばれ、「言霊の幸ふ国」と呼ばれてきたのである。 そして、連綿たる和歌の伝統というものがあり、数千年の歴史を経て、国民一同が歌を通して一つの心にまとまり、永遠の美しさ、大和の心というものを追求してきた…

「新時代の詩人によせて」(2)   天川貴之

現代人の心をもし絵に描くことが出来たならば、きっと、ビルディングの形や、事務所机の形をしているにちがいない。 それに比べて、ギリシャの詩人達の心は、きっと、あのエーゲの海のように広く、透明なブルーをたたえていたのであろう。あのオリンポスの丘…

「新時代の詩人によせて」(1)   天川貴之

詩はどこから生まれてくるのであろうか。かつて、ギリシャの人々は、詩というものは、ミューズという天の聖霊に授けられるものであると謳っているが、おそらくはその通りなのであろう。 ギリシャの時代に居たミューズは現代においてもいるのではあろうが、現…

「新時代の芸術家によせて」(8)   天川貴之

ルソーが『エミール』の冒頭で「万物を創る者の手を離れる時、全てのものは善いものであるが、人間の手に移ると全てが悪くなる。」と述べられたように、我々は、多かれ少なかれ、大自然の一部として、大自然を模倣して芸術を創造しようとするが、自らの心が…

「新時代の芸術家によせて」(7)   天川貴之

このように、大自然はある時は真理の書として、またある時は美学の書として、我々の前に、奥深い精神に裏づけられた芸術を、無限に、また、無償で展開して下さっているのである。 しかし、大自然がいくら我々の前に崇高なる芸術を展開して下さっていたとして…

「新時代の芸術家によせて」(6)   天川貴之

他に蝉の一生をとってみても、七年もの間地中にあり、地上に出て一週間だけの生命を完成した美としてはばたかせることは一見かわいそうにも思え、何故に、自然は、一週間だけ地中にいて、七年間大空を飛翔させてやらないのかと感ずることもあるが、よくよく…

「新時代の芸術家によせて」(5)   天川貴之

偉大なる芸術作品には、すべて偉大なる精神の裏づけがあるものだが、同じく、大自然の川や湖や海などの大芸術の背後には、人間をはるかに超越しながら、なおかつ、人間達を暖かく育み、導かんとする偉大なる精神が存在するのである。 故に、真に偉大なる芸術…

「新時代の芸術家によせて」(4)   天川貴之

かの老子は、大自然の水の中に至上の徳を見出され、そこに、無我なる愛の姿、万物と調和する姿、限りなく謙虚な姿を看取されたのであり、同じような教えを数多くの聖人が水より学びとっておられるのである。これもまた、地球という大生命の崇高なる精神の一…

「新時代の芸術家によせて」(3)   天川貴之

地球という大生命は、我々には大きすぎてその全体像をつかむことが出来ない。 しかし、多様なる生物の一つ一つは、地球の生命の顕れの一つであり、地球の創った一つの芸術作品なのである。 あらゆる芸術家はその作品において己が精神を語ろうとするが、地球…

「新時代の芸術家によせて」(2)   天川貴之

春には春にしかない独特の美しさがあり、春の雰囲気は、あたかも優しく暖かく悦びに溢れた音楽のように大自然に響き渡り、その音楽に合わせるかのように、草木や花々は春の絵画をもって身を装い、悦びと希望に満ちた躍動を彫刻として表現している。 それは大…